私はいわゆるパパっ子である。昔から。もちろん母のことも好きだ。
父の醸し出す雰囲気に本当に幾度となく救われてきたし、存在に何度も助けられてきた。
昔から優しくてそっと守ってくれていた。そんな父が還暦を迎えた。
人は嫌でも歳を重ねていくけれど、自分の父がひとつの節目である60歳を迎えられて
すごく嬉しい気持ちになった。
自分ももう30歳を超えているわけで、それで60歳なのだから20代後半で私の親になってくれて、愛情を込めて育ててもらった。
本当に頭が上がらない。今の自分に同じことができるなんて到底思えないし、だからこその溢れる思いがある。
そんな父が還暦を迎えて兄弟で集まりお祝いした。
みんなで実家に集まってご飯を食べてケーキを食べてプレゼントを渡してという、ごく普通のお祝いだったけれど父はとても嬉しそうだった。
そういう平和な高望みのしない幸せな日々を教えてくれたのも父のように思うし、そういう人間になりたいと思ってきた。
昔は60歳というとすごく長生きだったそうでそれで祝いの赤いちゃんちゃんこを着てお祝いをしたんだそう。
笑って嫌がってたけど、父にもネットでちゃんちゃんこを買って着せた。
一気に還暦感が出て盛り上がって楽しめた( ´∀`)
実家に暮らしていた頃、家族で過ごした時の記憶や、まだ兄弟も小さくて父も若かった頃、みんなで川沿いを散歩した記憶とかって本当に薄れずに記憶として残っていて、
そういうなんでもない日が人生の幸せだったのかと思う。
父もあの時は本当に楽しかったな〜とよくその話をする。
一緒に暮らしていた時には今ほど気が付けていなかったし、離れてみて初めて感じることだってあった。
今は60歳ってまだまだ若い。父も仕事を続けながら趣味を見つけてこれからは美味しいものとか1人で食べにいくのもいいな〜なんて言っていた。
いつまでも健康にいてもらいたい。体も心も。
父の好きなように、楽しく、穏やかに暮らしていて欲しい。